「在宅勤務」と「テレワーク」の違いは?制度の意味をくわしく解説します

テレワーク

新型コロナ感染症の対応として、ニュースなどでよく「在宅勤務をする人が増えている」・「テレワーク導入の問題点」という話題を聞きますね。

でも「在宅勤務とテレワークはどう違う?」と聞かれたら、わかりますか?
実は明確に、べつべつの意味があるんです。

この記事では「在宅勤務」と「テレワーク」の違い、制度の意味をくわしく解説します。
テレワークについて知りたい方は、ぜひご覧ください。

なお今回の記事は、こちらの書籍やサイトを参考に作成しています。

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「在宅勤務」と「テレワーク」の違いは?

厚生労働省がつくる「テレワーク総合ポータルサイト」によれば、次のようにコトバの意味が定義されています。

  • 在宅勤務:勤務先から離れて、自宅を就業場所とする働き方
  • テレワーク情報通信技術(ICT)を活用した、時間や場所を有効に活用できる柔軟な働き方のこと。働く場所で分けると、「在宅勤務」・「モバイル勤務」「サテライトオフィス勤務」がある

つまり「在宅勤務は、テレワークの働き方のひとつ」といえますね。


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「在宅勤務」をもう少し詳しく解説

「在宅勤務」とは?

先に述べたとおり「在宅勤務」とは、勤務先から離れて、自宅を就業場所とする働き方です。
オフィスに出勤しないため、通勤にかかる負担がなくなり、時間を有効に活用することができます。

社員のワークライフバランスを実現するのに、効果的な働き方とされています。

どれくらいの人が「在宅勤務」している?

新型コロナ感染症対策として、2020年4月に出された「緊急事態宣言」。
その影響で「在宅勤務」が、急に多くの企業で導入されました。

パソナ研究所が行った調査によれば、緊急事態宣言期間中に「週に4日以上」在宅勤務を行っていた人は48.1%
それが6月以降は、28.6%まで減少しました。

出典:PRタイムズ

そして下のグラフは2020年10月に公表されたもので、週1回以上在宅勤務を行う3087人に行った調査の結果です(サイボウズ)。
最も多いのは、「週に1〜2日在宅勤務を行う人」となりました。

出典:サイボウズ

10月の時点では、在宅勤務を行う7割の人が「出社と在宅勤務とのミックス」となっていることがわかります。

「テレワーク」をもう少し詳しく解説

「テレワーク」とは?

先に述べたとおり「テレワーク」とは、情報通信技術(ICT)を活用した、時間や場所を有効に活用できる柔軟な働き方のことです。
「テレワーク」とは、「Tele(離れて)」と「Work(仕事)」を組み合わせた造語。

つまり「オフィスからはなれた場所で、ICTをつかって仕事をする」ことがテレワークです。

ちなみに、テレワークに必須となるICT機器・アプリには、次のようなものがあります。

  1. ノートパソコン
  2. Wi-Fiルーター
  3. インターネット回線
  4. Web会議ソフト(Zoom、Teamsなど)
  5. ビジネスチャット(Slack、Chatwork)

働く場所で分けると、「在宅勤務」・「モバイル勤務」「サテライトオフィス勤務」があります。
自宅で働くのが「在宅勤務」でしたね。次項からは、ほかの2つを解説します。

出典:テレワーク総合ポータルサイト

テレワークの「モバイル勤務」とは?

オフィスや自宅など施設に依存せず、いつでもどこでも仕事ができる働き方が「モバイル勤務」です。
具体的には、次のような場所で働くこと。

  • 移動中の交通機関の車内
  • 顧客先
  • カフェ

わざわざオフィスに戻る必要がないため、営業職など外での仕事が多い人には、特に有効です。
移動時間を有効活用できるので、顧客先で急ぎの仕事にも対応できるメリットがあります。

テレワークの「サテライトオフィス勤務」とは?

勤務先以外のオフィスで仕事をする働き方が、「サテライトオフィス勤務」です。
そして、仕事をするサテライトオフィスには、次の2種類があります。

専用型サテライトオフィス:自社や、自社グループ専用で準備したオフィス。営業中や出張中に利用する、在宅勤務の代わりに自宅近くで勤務する、などの利用方法がある

共用型サテライトオフィス:社内専用ではなく、複数の企業や個人事業主が共用するオフィス。「シェアオフィス」や「コワーキングスペース」ともよばれる


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参考文献

  • 森島大吾 監修『テレワーク・副業兼業の法律と導入手続き実践マニュアル』(三修社)
  • 日経BP総合研究所イノベーションICTラボ『テレワーク大全』(日経BP)
  • ウェブサイト「テレワーク総合ポータルサイト」厚生労働省
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