現在、新型コロナ感染症によって痛手をうけたフリーランス・個人事業主のために、さまざまな給付金が設定されています。ですが情報がバラバラで、どんな支援があるのか全体を把握しづらいのが現状です。
そこでこの記事では、フリーランス・個人事業主のための給付金・支援金を一覧にまとめました。新しい情報が入った場合はすぐに更新していきますので、ぜひ申請の参考にしてください。
同じ新型コロナ関連症関連で、フリーランス・個人事業主のための社会保険や税金の免除・猶予については、こちらの記事にまとめています。
収入が50%以上減少した場合に【持続化給付金】
対象者 | 2020年1月以降、新型コロナウィルスの影響などにより、前年同期比で収入が50%以上減少した月がある中小法人、個人事業主、フリーランス |
金額 | 法人:最大200万円 個人事業主:最大100万円 |
申請期限 | 令和2年5月1日〜令和3年1月15日(金) |
新型コロナウィルス感染症の拡大で、大きな影響を受けた個人事業主やフリーランサーについて、事業の「持続・継続」をサポートするのが持続化給付金です。補助金は通常、用途が限定されますが、事業全般に広く使えることが特徴です。
申請は、ウェブからの「電子申請」が原則。ですが電子申請が困難な場合は、「申請サポート会場」でのサポートも行っています。
中小企業庁HP:申請サポート会場
また、令和2年9月1日から事務局が変わり、申請サイトも変更になりました。申請や必要な書類については、持続化給付金の特設サイトで確認をお願いします。
中小企業庁HP:持続化給付金
そして、当初は対象外だった「雑所得や給与所得で確定申告した個人事業主」や「2020年1月〜3月に創業した個人事業主」も、6月29日から対象に含まれました。ただしこちらは、他の申請よりも「審査に大幅に時間がかかる」と明記されています。
具体的な取り組みに【小規模事業者持続化補助金<コロナ特別対応型>】
対象者 | 小規模事業者等で、次の3つのいずれかに補助対象経費の1/6以上を使って取り組む場合 A:サプライチェーンの毀損への対応 B:非対面型ビジネスモデルへの転換 C:テレワーク環境の整備 |
金額 | 上限100万円 |
申請期限 | 第3回受付締切:2020年8月7日(金)郵送:必着 第4回受付締切:2020年10月2日(金)郵送:必着 |
持続化給付金と似ていますが、こちらは持続化補助金です。範囲が広い持続化給付金と違い、こちらは「販路の開拓」など、用途が限定されます。
また持続化補助金には<コロナ特別対応型>のほか、これまでも行ってきた<一般型>があります。
すでに<一般型>に応募した方でも、まだ補助額が確定していなければ<コロナ特別対応型>にも応募は可能。ただし、どちらか一方の補助金しか受けることはできません。
商工会と商工会議所の管轄地域によって、提出先・問い合わせ先が変わります。どちらか当てはまるウェブサイトで、申請書類などと一緒に確認してください。
商工会の管轄地域内で事業を営んでいる場合
生産性向上の取り組みに【ものづくり補助金<特別枠>】
対象者 | 新型コロナウイルスの影響を乗り越えるため、経費の1/6以上を以下に投資する事業主 A:サプライチェーンの毀損への対応 B:非対面型ビジネスモデルへの転換 C:テレワーク環境の整備 |
金額 | 上限1,000万円 |
申請期限 | 4次締切分:2020年11月26日(木) |
「ものづくり補助金」は、正式には「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」。最大1億円が補助される、中小企業向けでは代表的な補助金です。
そんな「ものづくり補助金」に今回、新型コロナ感染症対策として<特別枠>がつくられました。<特別枠>では、<通常枠>の経費に加えて、広告宣伝費と販売促進費が対象経費となっている点も特徴です。
提出書類や申請方法等は、こちらの公式HPをご覧ください。
感染症対策でさらに上乗せ【持続化補助金・ものづくり補助金<事業再開枠>】
対象者 | 「持続化補助金(特別枠・通常枠)」または「ものづくり補助金(特別枠)」の申請を行う者で、業種別ガイドラインなどに沿った感染防止対策を行った事業主 |
金額 | 上限50万円 |
申請期限 | 「持続化補助金」・「ものづくり補助金」と同じ |
前項でご紹介した「持続化補助金」と「ものづくり補助金」に応募する方は、ぜひ<事業再開枠>も忘れずに申請してください。
39県で緊急事態宣言が解除された5月14日以降に、業種別ガイドラインに沿った対策(マスクや間仕切り、換気設備など)への投資額が補助されます。
くわしくはそれぞれの公式HPでご確認ください。
- 持続化補助金(商工会の管轄地域内で事業を営んでいる場合)
- 持続化補助金(商工会議所の管轄地域内で事業を営んでいる場合)
- ものづくり補助事業公式ホームページ:ものづくり補助金総合サイト
都道府県・市区町村ごとの独自支援策
ここまでご紹介したほかにも、都道府県や市区町村独自で、さまざまな支援策が出されています。たとえば僕の住む山形では、次のような支援策があります。
《山形県》
- 緊急経営改善支援金
《山形市》
- 新・生活様式対応支援補助金
- 雇用調整助成金の申請費用補助
- 山形市事業者応援金
「お住まいの都道府県・市区町村名+コロナ+支援」などで検索すると、対象のHPが見つかりますので、ぜひ探してみてください。
申請書作成がわからないときは専門家に相談を
ここまで各種補助金をご紹介してきましたが、申請書の作成がわからないときは専門家に相談しましょう。
今は専門家に相談できる、次のようなサイトがあります。早めに専門家に確認し、安心して申請しましょう。
・【ココナラ】士業(行政書士・税理士etc.) :スキルのオンラインマーケット【ココナラ】では、各種書類作成の相談もできます。もちろん相談相手は、専門家である司法書士や行政書士です。
・相談サポート:全国約1600事務所から相談可能事務所を探せるサイトです。無料での相談をおこなうこともできます。