【初心者向け】ブログ・アフィリエイト・ライティング記事作成での注意点【法律・ルールまとめ】

法律・ルールまとめ 法律・ルール

記事作成をしているあなた、ブログ・アフィリエイト・ライティングの記事づくりを行うにあたって大切な「法律・ルール」を理解していますか?

「記事づくりの方法・書き方」を知ることも大切ですが、記事を書くうえで、最低限守るべき法律・ルールを知ることはさらに重要です。知らずに記事を作って、訴えられたら大変ですからね。

この記事は、Webライターを目指す方だけでなく、ブログやアフィリエイトをする方、つまりウェブサイトで文章を書く皆さんに向けて書きました。法律に詳しくなくても理解できるよう、わかりやすく書いていますので、記事を作る際には「違反していないか」を確認してみてください。

なお今回の記事は、こちらの書籍を参考に作成しています。

※この記事には広告が含まれる場合があります

「知らなかった」ではすまされない

記事を書くときに注意すべき法律・ルールは、数多く存在します。その多くは常識的にわかるものですが、なかには「え、これもダメなの!?」ということも(とくに薬事法)。

そしてこういった法律やルールは、当然ですが「知らなかった」ではすまされません。知らずにつくった記事でも、違反していれば罰を受けることに。本『その「つぶやき」は犯罪です』でも、次のように注意をうながしています。

このように、法律は、法律を知らない人には非常に冷たい存在です。ですから、インターネットで情報発信をしようとする、表現をする側の一員に加わろうとする人にとって、関係するルールを知っておくことは、もはや義務であるといっても差し支えないでしょう

『その「つぶやき」は犯罪です』より

法律やルールを詳しく知る必要はありません。ただ、次項からの記事を確認して、「やってはいけないこと」は最低限、理解しておきましょう。

他人を勝手に撮影してサイトに載せない!【肖像権】

他人を勝手に撮影して、その写真をブログなどで公表すると、肖像権侵害」として損害賠償や差し止めの請求を受けることがあります。

肖像権とは、「自分の姿を、勝手に他人に撮影され、公表されない権利」です。肖像権を定めた法律はありませんが、判例でその権利を認められています。

アイドルの画像を無断でサイトに載せない!【パブリシティ権】

アイドルの画像を無断でサイトに載せると、パブリシティー権の侵害」として損害賠償や差し止めの請求を受けることがあります。

パブリシティー権とは、芸能人やスポーツ選手など有名人が(「顧客誘引力を持つ」とされます)、その姿や氏名を無断で他人に利用されない権利です。肖像権と同じで、法律で定められたわけではなく、判例でこの権利を認められています。

私生活を暴露するような記事を書かない!【プライバシー権】

他人の私生活を暴露するような記事を書くと、プライバシー権の侵害」として記事の削除や損害賠償請求を受けることがあります。

プライバシー権とは、「私生活をみだりに公開されない権利」です。肖像権・パブリシティー権と同様で、法律で定められたわけではなく、判例でこの権利を認められています。また、プライバシーには次のようなものが含まれます。

  • 家庭生活
  • 経済状況
  • 思想信条、信仰
  • 健康や病気

ただし、報道などによる「表現の自由」との関係で適法となる場合もあります。

他人の評価を下げる記事を書かない!【名誉毀損】

他人の社会的評価を下げるような記事を書くと、名誉毀損にあたる」として損害賠償や差し止め請求、または名誉毀損罪に問われることがあります。名誉毀損罪は「3年以下の懲役もしくは禁錮または50万円以下の罰金」です。

名誉毀損とは、「他人の社会的評価を低下させる行為」となります。刑法上の名誉毀損罪となるためには、侵害行為が「公然となされる」ことが要件です。

他人の著作物を勝手に使わない!【著作権法】

他人の絵や写真などの著作物を、勝手に自分のサイトに使うと、著作権法に違反している」として損害賠償や差し止め請求を受けることがあります。

著作物については、こちらの記事で詳しく解説しています。

他人の文章を許諾なく適法に利用する「引用」については、こちらの記事をどうぞ。

商標登録された名称やロゴを使わない!【商標法】

商標登録された名称やロゴをサイトに使用すると、「商標法に違反している」として訴訟提起される恐れがあります。商標法違反だった場合は「10年以下の懲役もしくは1000万円以下の罰金またはこれの併科」です。

ドメインも商標登録ができますので、類似したドメインを使用しないよう注意してください。商標登録されているか知りたいときは、こちらのサイトで検索可能です。

特許情報プラットホーム

有名サイトそっくりのドメインを使わない【不正競争防止法】

有名サイトのドメインに似たドメインを使うと、「不正競争防止法に違反している」として損害賠償や差し止め請求が行われる恐れがあります。

不正競争防止法では、「不正の利益を得ることを目的として類似のドメインを使用すること」を禁止しています。ドメイン名を取得するときには、次の2点をよく考えましょう。

  1. 有名サイト名や企業名、サービス名と同じか類似したドメインを選ばない
  2. 自分の氏名や会社名、商品名など、合理的な根拠があるドメインを選ぶ

記事づくりでトラブルがあったときは専門家に相談を

記事づくりを行って、第三者から記事の差し止め要求が届いた、料金が払われなかったなどトラブルがあったときには、弁護士などの専門家に相談しましょう。

「相談する料金がもったいないから」といって、サイトで調べたり知り合いに聞いたりして対応していると、揉めごとはさらに大きくなるもの。小さいうちに相談して、トラブルの芽はなくすべきです。

こちらは、信頼できる専門家を見つけることができるサイトです。困ったときには、まず相談してみてください。

相談サポート:全国約1600事務所から相談可能事務所を探せるサイトです。無料での相談をおこなうこともできます。

参考文献

  • 雪丸慎吾ほか『ウェブサイトの著作権Q&A』(中央経済社)
  • 服部真和『最新ネットトラブルの法律知識とプロバイダへの削除依頼・開示請求の仕方』(三修社)
  • 服部真和『ネットビジネスの法律とトラブル解決法がわかる事典』(三修社)
  • 松井茂記『インターネット法』(有斐閣)
  • 宮武久佳『正しいコピペのすすめ』(岩波ジュニア新書)
  • 鳥飼重和『その「つぶやき」は犯罪です』(新潮社)
  • 横浜弁護士会ほか『ネットトラブルの法律相談Q&A』(法学書院)

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